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利用者の受け入れに関する障害区分の重要性 その3               
~自立しにくい方々を生涯支援するために~               



施設定員が減ったがために・・・>

障害者支援施設の定員減のしわ寄せが障害者グループホームに来ており、本来障害者支援施設に入るべき重度者(特に区分6の中でも更に難関支援に属する方)がご家族や関係者とともにグループホームの見学にやって来る場合があります。

結局、利用者が退去するときには、役所としては「体験入居どれだけしたの」「なんできちんと判断しなかったのか」と一応(口に出さなくても)問われますので、暗に選別がまずかったことをほのめかします。

(区分変更の申請でも同じく言われる場合がありますが、そこで引き下がるようでは適切な運営は実現できません。)

だから本音と建て前を踏まえて、継続的に責任ある支援をしていくためには、ここは見極めていくしかありません。従って中重度シフトとは言っても、「適切な中重度志向」です。

やみくもに志向することではありません。重度者にもいろんな方がいて「選別する眼」が必要となります。

「(明文化された)ルールだから断ってはいけません」というのは実態としては、あくまで建前の言葉です。

実際に、例えば強度行動障害の方が見学に来られてもほとんどのグループホームでは、とても引き受けることは出来ません。本来は施設入居される方です。

これに反論できる方はいないと思います。いざ経営困難となるとご利用者が困りますし、措置ではありませんから事業者の自己責任となり役所も助けてくれません。(むしろ利用者に迷惑かけないように言われます)

実地指導に来た指定権者担当者の独り言「いやぁ、国はグループホームが受け皿と言うけど、戸建てのハードで強度行動障害(のような重度)の人を見るのは無理だよね」という言葉がすべてを物語っています。

(ただし、重度加算を取得する前提として強度行動障害研修修了者が一定数必要となるため、研修受講は開設後早いうちにした方がいざ対象者が入居したときの採算向上に役立ちます。

研修と割り切って早めの受講をしておきましょう。弊社も初年度に頑張って受講したためにスムーズに取得できました)

重度者が一律に超支援困難者というのも偏見です。軽度者で手がかかる方もいます。いろんな方がいます。

 

<日中作業所なら複数スタッフだけど・・>

このような(例えば)強度行動障害のように日中作業所の生活介護なら複数スタッフで訓練するために可能な方であっても、生活支援する夜勤ワンオペのグループホームでは負担が重くなるために世話人が耐えかねて離職しかねません。

(だから一般的グループホームは「適切な中重度ポジション」を設定しましょう)
管理者等一部のスタッフだけが頑張っても体が持ちません。

就労支援A型、B型含めた作業所は複数スタッフによる訓練の場
障害者グループホームでは、特に夜勤は基本ワンオペで生活の場

という違いがあり、同じ利用者でも同じレベルで比較したり論じることは出来ません。

 

自立しにくい方々を生涯支援するためには・・ 

8050問題、7040問題は・・

入居後、生涯支援する覚悟で責任を持って支援するには、当初は、平均的世話人でも支援できることの確認(入居審査)、そういう準備が必要です。


広報営業後の申込
➡  ホーム見学
➡  体験入居 

この各セクションでの3回選別(入居審査)がいかに大切か。

例えば弊社では、見学申し込みの段階で6枚のヒヤリングシート合計187項目の質問(フェイスシート・アセスメントシート)をご家族・関係者に必ずご記入いただき、

ご家族との関係(親御様やご家族に問題があり世帯分離する場合も)、非常に細かい障害特性、過去の既往症、生育歴等を全て確認して、そこから早期の判断をします。

 

このヒヤリングシートは、入居見学対応の毎にいろんな障害特性を観察して10数回修正して完成させました。初年度の糧を活かしたので、これを使うようになってからは穏やかな方ばかりの利用に落ち着いています。


弊社の1号棟はとても閑静な高台住宅地で外階段が15段もある困難立地ですが、障害区分は3~6で全介助の(強度行動障害ではないが)重度加算Ⅰの方まで支援しており、

平均区分4.0で一応重度のカテゴリーに属しますが、内外共にクロームゼロで世話人も定着しています。当然自立歩行可能で静かな方ばかりです。

 


支援もなるべく地域資源を活用します。
 

中重度者の外出支援に関しては、外出援助の移動支援サービスが各自治体で20~50時間/月程度無料で使用できる枠があるため、障害者グループホームの世話人は中の支援に専念しやすくなっています。

通院介助は主に管理者や社員等の役割になります。原則もあれば例外的な方法もありますのでご相談ください。

金銭管理も非常に重要な業務ですが、内部で全て抱え込む必要はありません。

弊社はいわゆる現金出納業務(必要がある方の小銭や鉄道などのICカード管理)はホームがやりますが、財産管理(通帳の管理や年金の管理)は外部に任せています。

何もかもグループホームが抱えこむ必要はありません。
いろんな運営方法があるため、知らないと言うことは恐ろしいことです。

 

自立も大切ですが、それは軽度者の話で、中重度者の多くは一人暮らしのような自立は難しい方が多く、親亡き後、家族亡き後のわが子の将来の行く末を皆さん心配しています。

だからこそグループホームが必要とされています。

(8050、7040問題 ➡80代の親が50代の子を、70代の親が40代の子を在宅でみている現状があり、親亡き後を憂う問題)


しいて言えばグループホームの中で自立した生活、
マズローの欲求5段階説(生理的➡安全➡社会性➡承認➡自己実現)でいうところの

低次元の欲求(食欲、睡眠、安全等)をまず満たしたら、
次により高次元の、社会性(所属や愛情)、承認欲求、

最終的には、自己実現の欲求を満たしてあげるような支援体制を築くのが使命であり役割
だと思っています。

➡医療・
介護・福祉業界用語ではQOL(Quarity of life):生活の質といいますね。

かなり古くからある考え方ですが、若い頃の勤務時代の社会福祉法人では、既にそこには30年前でもホスピス文化が根付いていたからか、当時の企画書にはやたら「QOLの向上」の言葉が並んでいます。

特に中重度の方は、まずは食事面や生活面で生命維持ともいえる安全欲求を満たしてあげると、どんどん穏やかになって来きます。

世話人等スタッフは自分を守ってくれる存在、自分の味方と認識てくれるので、所属・愛情の社会性欲求も満たしているし、原則(注意は別として)
否定しないし、

そうすると存在自体を全て受け入れる(受け止める)ので、承認欲求も結構満たされているかもしれないと考えたりもします。

在宅の頃は、ご家族も大変で、根底に愛情はあってもいつも構ってもらえるとは限らないので、ネグレクトだったり風当たりが強かったりで、

そういう背景で入居される方は多いので、きちんと支援していくとご家庭より満足度が高いと思われる方も多く出てきます。

自立度が低い方程、穏やかさが増すのでその傾向があるように感じます。


健常者は世間の荒波を感じながら生きますが、グループホームのご利用者は入居するとスタッフが全て受け入れて守ってくれるので、共同生活ながらも、ネグレクトまでは行かなくとも、ご兄弟にマウントされたり揉まれることもあるご自宅の頃より、結構承認欲求までは満たされているのではないかと思うのが、開設してからの考えです。

コーチングやカウンセラーの訓練をした方はご経験があるかもしれませんが、相手の存在を全て受け止めて、べた褒めするスキルを経験します。(フルフィルメントコーチング)

親でもこんなに褒めてくれないので、ほとんどの方は人生初と言える経験で大感激します。

そもそも障がい者に対して怒ったり、無視したりすると虐待と言われるため、グループホームのご利用者はフルフィルメントが満たされやすい環境にあるといえます。

 

では一番高い欲求、障害特性に応じたその方なりの自己実現とは何だろうといつも考えます。支援に、福祉に完成はないのでおこがましいことは言えませんが、別のところでまたお話しします。


重度者の在宅での自立も尊いことですが、グループホーム入居の5倍以上の膨大な費用がかかることをご存知でしょうか・・・。

24時間体制で1人当たり30人ヘルパーが就いたり、それこそ地元自治体も簡単にはOK出せないです。軽度者の自立とはわけが違います。(だからこそ尊いし、その実現にはやりがいもあると考えますが。)

だから、特に中重度者の場合は、施設入居は空きがなくて困難なことがわかっているため、ご家族も行政他関係者も少しでも長くグループホームでの生活をご希望されます。


適切な運営とは、中重度(=区分に応じた報酬)であったとしても責任を持った支援、ご利用者の健康で安定的な生活の中から紡ぎだされるものと考えます。

 


ポジショニングと運営コンセプトを考えて

軽くても重くても、法令文言に記載があっても正当に断る方法はありますので、正しい知識を身に着けて正しく運営しましょう。


最大公約数的な言い方になりますが、中軽度者の自立支援のニーズだけでなく、一般的な世話人でも支援できるレベルの適切な中重度志向を模索していくのがこれからの選択肢と考えますが、

弊社の中では最適解が既にあり関与先の事業者様と実践中です。
(ご存じない経営者もいますが、入居後の障害区分変更は、3年おきでなくても随時可能です。➡「区分変更の実際」は直接ご相談ください。詳しくはコンサルか顧問先のみとなりますが、概要説明だけはします

弊社も開発はプロでも運営は未経験の素人でしたからハードルは低くはありませんでしたので、もちろん最初からすべてがスムーズだったわけではありません。

でもそれは自己流で開設してしまったからです。
開設にあたっては適切なメンターから適切なアドバイスを受けてください。

だから適切なアドバイスがあれば、適切な中重度志向は新規参入の方でも可能です。
また、就労継続支援A型・就労継続支援B型や生活介護などの他の福祉事業からのグループホーム参入も多くありますが当然親和性が非常に高いです。

結局は立地に適した方しか支援できないので、もし困難立地でもそこで責任もって支援できる方と契約するしかありません。きちんと判断するかどうかです。詳しい話を聞きたい方は無料相談にお申込み下さい。

 

しかしながら、アパートの個室(精神自立型で使えるような)ばかり空室が目立ち、なかなか大家さんのOKが出ない戸建て賃貸や、

新築用地がなかなか出ない都市部のような地域では、貸し手が少ないという理由で法改正の流れに沿った選択が必ずしも実現できるとは限らず、そこだけは悩ましいところではあります。

ここは物件探しの心得で差のつく場面です。

ポジショニングを考えて、障害区分のターゲット設定含めて運営の特徴を設定することを「運営コンセプトの設定」と呼びますが、介護保険事業ではあたり前のことが障害者グループホームでも重要になりつつあります。
 

適切な判断をしていただくためには綺麗ごとばかりは言いませんが、開設した際には同じ事業者として、一緒に悩み、丘を越えて、共に協力することを楽しみにしております。

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「お問い合わせ」のよくある相談に「問い合わ例」を追加しました。今後はQ&A化していきます。
2023/9/3
運営の実際
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2023/11/3
運営の実際
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2024/1/7
運営の実際
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 ~競争が激化した地域の市町村の本音~ を修正
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日中支援はどこまで必要か?を更新
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2024/3/2
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2024/3/14
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